演習Ⅰ 25・26回分 補講
林勝俊氏、アイリーン・美緒子・スミス氏、飯田哲也氏による講演会
山本太郎さんも参加
講演では、なぜ福島の事故は起こってしまったのか。日本の原発安全管理体制の甘さ、想定の甘さ、今後の原発の安全、自然エネルギーの成長などについて話しておられました。
福井県(若狭湾)の原発の安全性への疑問。日本海側でも活断層などの動きによって直下型地震・津波被害を受ける可能性は十分にある。福井県には、14基もの原発が集中しており事故のリスクが高いといえる。
また日本の原発は老朽化が進んでおり、初め定めていた40年の寿命を60年へ引き延ばし、まだまだ運用していこうという動きがある。福井県には敦賀1号・美浜1号という40歳を迎えた原子炉が運用されている。
福井には不安定といわれる高速増殖炉もんじゅが存在し、この存在も不安要素の一つ。
原子力にまつわる情報の信ぴょう性
事故後の新聞、テレビの報道を見ると、一方では放射能をそんなに恐れる必要はない。多少浴びても大丈夫と、どこかの先生が言っている。もう一方では、他のメディアでは放射線の影響、危険性について語っている。
そんな状況で、私も何を信じればいいのか分からなくなっていたが、とにかく自分で調べてみるという姿勢が必要だと感じた。また、テレビのように偏った情報だけでなく、NGOなどあらゆる団体の出す情報をもっと国民にも知らせるようにしてほしいと思う。
規制値引き上げのことについても、チェルノブイリの状況を考えると20mSvという数値は明らかにおかしいということが分かった。子どもの健康を守るのは大人の責任だ。
原発の発電コストの真実・本当の発電量など、これから本当のことが次々と分ってくるのではないだろうか。
これからのエネルギー
原発の安全神話が崩れた今、日本は自然エネルギーに政策転換をすべきである。
現在の日本の自然エネルギーへの投資量は3000億円ほどで、この額ではとても全国への普及、技術の向上は見込めない。
政府のリーダーシップ、財政支援を行わないと、世界的な自然エネルギーの市場の拡大に取り残されてしまう。実際、風力発電では特に取り残されている。
とにかく、全量固定価格買取制度を導入すべきだと思う。
講演を聞いて、私たち自身が考え、行動しなければ何も解決に向かわないと感じた。